愛媛県久万高原町の革工房One loop design worksです。イタリアンレザーを中心にオーダーメードの革製品を製作・販売しています。*旧タイトル:アン・デ・マルシェ綴り


by undesmarche
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2011年 08月 12日 ( 1 )

アンティーク部より

イギリス銀器についてのメモ
ヨーロッパは銀器文化が盛んな地域で、国によってさまざまな銀の規格があります。
規格はその製品の銀の含有量によって変わり、多くの場合は銅を混ぜていて、
柔らかい銀の強度を上げる、細かい加工を可能にする、などの理由で銅を入れます。
シルバー100%を1000として、950、925、830、800などなど。
よく耳にする「スターリングシルバー」は925です。7.5%が銅って事ですね^^

今回は、そのスターリングシルバーが主規格になるイギリス銀器のお話です(笑)
イギリスは、何と1300年代から銀器に対するホールマーク規格が確立されていて、
全ての銀器には国が定めた刻印(ホールマーク)が施されます。
純銀の証、年代、生産地域 すべてが記録されるんです。

こちらのバターナイフ、手彫りの紋様が実に美しいですね^^
d0248571_3523042.jpg


このような小さい銀器にも例外なく詳細な刻印が入ります。

d0248571_3535419.jpg


左から、「王冠」「U」「ライオン」「横顔」「メーカー印」
ライオンは英国認定の純銀の証、王冠は生産地域「シェフィールド」
「U」は制作年代1862年、お隣の女性の横顔はヴィクトリア女王。
これはデューティマークと言って、1784―1890年の間、英国が銀器に
税金をかけた時代、税金支払い済みを証明する印になっています。
そして最後に工房刻印マーティン・ホール

これだけの事が分かってしまうんです。150年前に作られたこのバターナイフの
詳細をひも解く情報がちゃんと刻まれているんですよ。
何だかわくわくしますね^^

アン・デ・マルシェでは複数の専門書を使ってこれらを詳しく調べます。
さながら探偵のように(笑)

このバターナイフはこちらで出品中です。
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by undesmarche | 2011-08-12 04:16 | コレクションの綴り