愛媛県の久万高原町にある小さな革工房です。イタリアやドイツの高級革を組み合わせ、オーダーメイドを中心に職人が一つ一つ心を込めて製作しています。時どき、気まぐれでオリジナル商品も作っています。ご来房の場合は必ず事前にご連絡下さい。


by 革工房 One loop
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カテゴリ:製作の綴り( 83 )

イタリアンカラーのキーケースです。

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当工房にて素材選びから吟味しての一品です。
牛のソフトレザーで製作しておりますので、コバは薄漉きした同じ革でパイピングしています。
パイピング、へり返しは菊寄せの美しさひとつで出来栄えが変わってしまうので
毎回とても気を遣う作業です。

外側から、鍵の上下が判別できるように、赤い糸でステッチを入れました。
同じ革とはいえ、素材が変わると仕立ても全く変わってきますね。

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内部は鮮やかな赤色です。金具は信頼のアミエット。

先月長男が誕生したため、ブログが停滞しておりましたが、
記事も溜まっていますので少しずつUPさせて頂きますね。
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by undesmarche | 2012-09-20 22:38 | 製作の綴り

火造りナイフのケース

火造りのナイフを2本お預かりして、ケースとハンドルを製作させて頂きました。
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大きい方で刃渡り30cm以上あります。小さい方はダマスカス刀です。
火造り、つまり日本刀と同じ製作過程で作られていますので峰の厚みだけで
8mm近く、非常に重量感もあり、当然ながら凄まじい切れ味です。
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峰の厚みと刃の鋭さがありますので、ケースも3次元的な考え方をしなくてはなりません。
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色々と思案した結果、峰の部分に革を挟み込み、厚さを稼いで縫製することにしました。
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こうする事で、刃にピッタリ適合する形になります。
この厚みを歪み無く縫製するのは中々に根気の要る作業です(笑)
断面を磨くとまるで木材の質感ですね。

今回の革素材はイタリアンレザーの「マレンマ」です。
ステアバイトのショルダー革は非常にコシがあり、たっぷり染み込ませた
オイルは、刃に発生する錆を防止してくれます。
日本的な刀品との相性を考慮して、糸色は「柿」にしました。

ナイフと一緒に末永くご愛用頂けますと幸いです。
ありがとうございました。
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by undesmarche | 2012-08-26 07:28 | 製作の綴り

通しマチの名刺入れ

定番型、通しマチの名刺入れです。
カラーオーダーのお品物ですが、外観はリスシオの赤で、内張りの
素材、お色は当工房に任せて頂きました。

様々な革でお色を合わせてみた結果、内張りは牛ソフトレザーのキャメルを
薄漉きして使うことにしました。
赤とキャメルの組み合わせは、とても上品で、私も好きな色合わせです。

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外張り、内張りのバリエーションで、完成したお品物の持つ質感、
存在感は千差万別です。

そしてお使いになる方の個性と相まって、オンリーワンの革製品へと
成長してくれることが製作者の喜びとなります^^
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by undesmarche | 2012-08-24 05:08 | 製作の綴り
オーダーのお品
上質なシュリンクレザーで作った、ロールタイプのペンケースです。
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留めヒモはミネルバリスシオのオリーヴァ
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内部はシンプルな造りです。
ペンが5本、太めの万年筆が1本、合計6本のペンが収納できます。
内部は床側がとてもきめ細かいので、敢えて内張りはしていません。

素材の上質さを活かせたお品物になったかと思います。
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by undesmarche | 2012-08-06 08:45 | 製作の綴り
サマーカラーのショルダーウォレットです。
ドイツレザー、ノブレッサカーフを総手縫いで仕立てました。
ミネルバリスシオのナポリ「黄色」で革紐を作り、首、肩掛けできるようにしています。
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内部は7枚収納のカードケース、大きいコインケース、それらの裏にもポケット
があり、メモ帳やパスポートが入るサイズになっています。
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カードケースやチケットケースの要所は、へり返しで仕立て、切り口は丁寧にふのりで
磨いて仕上げました。
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もちろんお札も入ります。

夏らしく、涼やかなお財布ですね。ちょっとした旅行、お出かけにぴったりです。
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by undesmarche | 2012-07-30 05:13 | 製作の綴り

工房ワークショップ

工房でのワークショップ風景です。
不定期開催になりますが、ご要望があれば随時開催しています。

この日の生徒さんは2名様。
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海外で購入されたお花をモチーフとしたキーホルダーを
プレゼント用にと複製製作。そのお手伝いをさせて頂きました。
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完成したのが写真左のオレンジのお花のものです。
一コマのレクチャーで完成しました。

プレゼントされた方はきっと大喜びですね^^
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by undesmarche | 2012-07-24 14:03 | 製作の綴り
イタグレ用ハーフチョークのオーダーです。

こちらに使っている革はミネルバリスシオのプルーニャ(紫)の
銀面を細かく荒らして、ヌバック加工したものを使用しています。
様々なモノ造りに精通されているオーダー主さま自ら加工されました。
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ピンクの糸で手縫い縫製仕立て。銀磨り加工した紫色の革は、光の加減で
濃くなったり淡くなったり、様々な表情があって面白いですね。
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濃いめのブルーカラーに栄える、上品な色合いです^^
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by undesmarche | 2012-07-19 22:53 | 製作の綴り

シンプルプラン

パターンオーダーのお財布です。
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基本サイズは定番とほぼ同じですが、シンプルに仕立てることで
収納力がUPしています。外側は大型のBOXタイプのコインケース。
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内部は一枚仕切りの札入れ。4枚収納のカードケースの対称側は簡潔に
仕立てています。
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シンプルな見た目ですが、20枚程度の革パーツを9種類の厚みに漉き分けて
縫製しています。漉きの作業で完成した時の全体の厚みと剛性のバランス
が決まってきます。厚すぎず、薄すぎず、一番気を使う作業です。

ミネルバリスシオの「ナポリ」と「オルテンシア」を使いました。
クリエイターの方からのオーダーでした。配色センスはさすがです。

http://ameblo.jp/mask2011/theme-10030690577.html
上記URLにてオーダー主様が主催されている絵画教室をご覧頂けます。
丁寧で的確なご指導をしてもらえますので、松山近郊でご興味のある方は是非^^
私も参加させて頂きましたが、とても楽しく勉強になる教室です。
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by undesmarche | 2012-07-17 11:13 | 製作の綴り

最強の糸で作りました

幾つかの犬具を製作していますが、今回は犬がめ一杯引っ張っても
切れないハーネスを製作しました。サイズは中型犬用です。
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使用した革はイタリア、ワルピエ社のブッテーロ ブルー、裏面はワンちゃんに
ブッテーロの植物染料の色が移らないよう、また、アタリが優しくなるように
国産高級ソフトレザーを合わせ、カバーしました。ブルーとキャメルの色の組み合わせは
とても上品ですね。
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縫いはミシン縫製、使用している糸はデュポン社が誇る世界最強の糸、ケブラーです。
ケブラーは防刃服、防弾チョッキ等に使用されるほど強力な繊維で、引っ張り、擦れ、
高温に優れた性能を発揮します。引っ張り強度は同重量の鋼鉄の5倍です。
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ケブラーは強度を求められるお品物の製作には最高の素材と言えます。
この糸を使う時は1度の製作で、はさみの刃がボロボロに欠けてしまうので、専用に安い
はさみを買って使っています(笑)
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こちらのお品物は諸事情があって手元に残しています。
次回以降の出展で展示予定ですので、ぜひ現物を見においでくださいませ^^
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by undesmarche | 2012-07-14 01:58 | 製作の綴り

思いの再生

先の記事でも写真で紹介しましたが、
昔、旅したギリシャで購入されたというサンダルを再現オーダーで
製作させて頂きました。

糸のほつれは目立つものの、購入時はヌメ色だった革は、
すっかり育っていい色合いになっています。
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再現のために私が用意した革素材は、ブッテーロのヌメです。
使い始めは硬さのある革ですので、肌に触れる部分と角は丸く磨き上げています。

底面は靴の仕立て専用のEVAスポンジソール、かかとは強度を優先し、
コーティングに高い評価を持つ、ビルケンストックの純正品を取り寄せました。
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今回はこのソールを探すのと納得のいく強度、仕上がりを求めて時間がかかり、
随分お待たせしました。

新たな思い出をこのサンダルで刻んで頂けますと幸いです。
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by undesmarche | 2012-07-09 06:23 | 製作の綴り